BMW、7代目「5シリーズ」を17年初めに発売

独高級車大手のBMWは2017年初めに7代目「5シリーズ」を発売する。「3シリーズ」のように3気筒エンジンは採用していないが、発売からある程度の期間をおいてプラグインハイブリッド車「540e iパフォーマンス」を市場投入する計画がある。

新型「5シリーズ」の外観は、「3シリーズ」と同様にヘッドライトがキドニーグリルまで達するデザインとなり、内装は「7シリーズ」に似たコックピットレイアウトを採用している。また、BMWのクラスターアーキテクチャ「CLAR」をベースとし、「7シリーズ」のように炭素繊維複合材料を使用していないものの、最大100キログラムの軽量化を実現した。

エンジンはガソリン、ディーゼル車ともに4気筒と6気筒のモジュラー構造のエンジンを採用する。プラグインハイブリッド車「540e iパフォーマンス」は、4気筒ガソリンエンジンと電気モーター内蔵8速オートマチック・トランスミッションを組み合わせる。電気モーター単独で50キロメートル以上を走行できるという。電気モーター単独の航続距離は、「5シリーズ」の最大市場である中国で税優遇措置を受けるために重要になるという。

また、「750d xドライブ」で初めて採用したターボチャージャー4基で過給する6気筒スーパーディーゼルエンジン(出力400PS)を改良し、今回の新型「5シリーズ」にも採用する。

「5シリーズ」のトップモデルである「550i」は4.4リットルの8気筒エンジンを搭載し、主に米国市場の顧客をターゲットとする。また、「540i Mパフォーマンス」は「M5」より下位のモデルでは最も出力の高いエンジン(約400PS)を搭載し、メルセデスのAMG「E43」の対抗モデルとなる。M5のV型8気筒エンジンの出力は600PSを超える見通し。

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