独情報通信業界連盟(Bitkom)は8月31日、コンサルティング大手デロイトが作成した調査レポート(コンシューマー・テクノロジー2016)をもとに、ドイツのバーチャルリアリティ市場規模が今年の1億6,000万ユーロから2020年には約6.5倍の1,020億ユーロへと拡大するとの予測を発表した。ゲーム、メディア、旅行などの分野で将来性が高いと指摘。ニーズに見合ったコンテンツが増えることが重要だとの見方を示した。
当初はハードウエア分野が市場(売上ベース)をけん引するものの、18年にはコンテンツが逆転。20年にはコンテンツのシェアが70%を超える見通しだ。
デロイトがドイツの消費者(14歳以上)を対象に実施したアンケート調査では、バーチャルリアリティ(VR)について「聞いたり読んだりしたことがある」との回答が59%に上った。VRの体験に必要なVRゴーグルを「自分で利用することが考えられる」は31%、「すでに利用した」は9%だった。
VRゴーグルの利用に関心のある人にどの分野での利用に関心があるかを尋ねたところ、最も多かったのはコンピューターゲームで41%に達した。これに観光の疑似体験が35%、コンサートが23%、映画鑑賞が20%、スポーツ観戦と設計住宅の疑似体験がそれぞれ19%、教育・学習が15%で続いた。