伊大手銀モンテ・デイ・パスキ、新CEOを指名

伊大手銀行のバンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(BMPS)は14日、新最高経営責任者(CEO)にバンク・オブ・アメリカのマルコ・モレリ氏を指名したと発表した。モレリ氏はファブリツィオ・ビオラ現CEOの後任として、20日付で就任する。

巨額の不良債権を抱えて経営危機に直面するBMPSは、50億ユーロの増資を柱とする再建策を進めることになっている。同行は投資家の経営陣に対する不信感が強まっていることから、増資を順調に実施するにはビオラCEOの交代が必要と判断し、8日に同CEOの辞任を発表していた。14日にはマッシモ・トノニ会長も増資計画が株主総会で承認されてから辞任することを明らかにした。

モレリ氏は2010年までBMPSの最高財務責任者(CFO)だった人物。現在はバンク・オブ・アメリカのイタリア部門の責任者を務めている。

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