独エーベルスペッヒャー、加ベクチャーに過半数出資

自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは、カナダのバッテリー・マネジメントシステムメーカーであるベクチャー(Vecture)の過半数資本を9月14日付けで取得したと発表した。出資比率は80%で、残り20%はベクチャーの創業者が保有する。ベクチャーは今後、エーベルスペッヒャー・ベクチャーに社名を変え、産業、医療機器、車両向けのバッテリー・マネジメント製品を供給していく。

ベクチャー(従業員数:約100人)は2001年の設立で、医療・軍事・産業用のバッテリー・マネジメントシステムや特殊車両向けのエネルギー貯蔵システムなどを製造している。

エーベルスペッヒャーは今回のベクチャー買収により、自動車制御部門のエレクトロニクス事業を強化するとともに、医療技術向けや産業用の事業分野も強化していく方針を示している。

具体的には、リチウムイオン電池に大きな商機があると見込んでいる。自動車用バッテリー・マネージメントシステムやスーパーコンデンサーシステムのラインアップを強化する方針で、12ボルト、24ボルト、48ボルトの車載電源ネットワーク、高度自動運転車、マイルドハイブリッド機能におけるエネルギーマネジメントシステムなどを視野に入れている。

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