英自動車生産、8月は9.1%増

英自動車工業会(SMMT)が9月22日発表した2016年8月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は10万9,004台となり、前年同月に比べ9.1%増加した。8月実績としては2002年(11万2,800台)からの14年間で最高の水準だった。1~8月の累計は12.0%増の113万2,727台となった。

8月は、輸出(10.2%増)、国内向け(6.2%増)ともに好調だった。SMMTのホーズ会長は、好調の背景には、英国の自動車メーカーがここ数年に渡り巨額の投資を実施し、世界中に需要のある高品質で魅力的なさまざまな新モデルを輸出していることがある、と説明した。また、今後の成功は、工場や製品への投資を継続できるかにかっているとし、英国が国際的に競争力のあるビジネス環境と貿易条件を維持することが重要になっている、と指摘した。

■ 商用車生産は21.7%減、エンジン生産は6.3%増

8月の商用車生産は3,185台となり、前年同月に比べ12.2%減少した。大幅な落ち込みは、前年同月の生産が急増した反動とみられる。1~8月の累計は、前年同期比3.2%減の5万9,600台と低迷している。

8月のエンジン生産は前年同月比19.8%増の13万5,063基に拡大した。1~8月の累計は、前年同期比6.7%増の166万7,623基と好調に推移している。近年のエンジン生産への設備投資などを背景に国内生産が順調に伸びている。

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