EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2016年4~6月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1%となり、前期の1.6%から大きく縮小した。(表参照)
上昇率は労働コストの大部分を占める賃金・給与が0.9%、非賃金コストが1.4%だった。業種別の上昇率は工業が0.9%、建設業が1.5%、サービス業が0.9%となっている。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は前期を0.2ポイント下回る1.4%。データが出そろっている27カ国ではルーマニアが12%で最高だった。主要国ではドイツが1.8%、フランスが1.4%、スペインが0.4%、英国が2.5%。イタリアはマイナス1.1%と低下した。