8月輸入物価-2.6%、過去1年で最小の下落幅に

ドイツ連邦統計局が27日発表した8月の輸入物価指数は前年同月を2.6%下回ったものの、下落幅は過去1年で最小となった。エネルギーの下落率鈍化が大きい。エネルギーを除いた輸入物価の変動率はマイナス1.5%だった。

エネルギー価格は11.7%低下した。石油製品が15.3%、天然ガスが14.5%の幅で下落。原油も8.3%落ち込んだ。石炭は6.0%減、電力は4.6%減だった。

鉱石では非鉄金属鉱石の下落幅が前月の7.0%から1.8に縮小。鉄鉱石は下落幅が前月の2.7%から4.2%に膨らんだ。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は2.6%減だった。

非鉄金属は低下幅が前月の4.9%から1.2%に縮小した。主要製品の下落幅はアルミニウム・アルミ合金が13.4%(前月16.1%)、銅板・粗銅が7.3%(12.4%)、粗ニッケルが3.7%(13.3%)だった。

食品関係では穀物が6.7%低下。牛肉と牛乳・乳製品もそれぞれ3.7%、2.3%落ち込んだ。豚肉は17.5%上昇し、コーヒー生豆も7.0%高くなった。

リグニン・セルロースは10.6%減と前月に引き続き大きく下落した。

輸入物価指数は前月比では0.2%減となり4カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギーは0.1%増で、エネルギーを除いた輸入物価は0.2%減だった。

8月の輸出物価指数は前年同月比0.9%減となり、8カ月連続で1年前の水準を下回った。前月比は0.1%減で、4カ月ぶりに下落した。

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