独保険大手のARAG(デュッセルドルフ)は22日、生保子会社ARAGレーベンスフェアジッヒャルングの株式92%をフランクフルター・レーベン・グルッペに売却すると発表した。低金利で生保事業の環境が悪化しているためで、今後は経営資源を損保・医療保険分野に絞り込む考えだ。同子会社を売却すると、保険料収入に占める国際事業の割合がこれまでの34%から40%へと上昇する。
ARAGレーベンスフェアジッヒャルングの保険契約件数は32万2,000件で、保険料収入は約2億2,000万ユーロ。
フランクフルター・レーベンは保険会社から既存契約を買い取って被保険者に引き続きサービスを提供するという事業モデルを採用している。
ARAGは今回の措置に伴い、これまでARAGレーベンスフェアジッヒャルングが保有してきた傘下の医療保険会社ARAGクランケンフェアジッヒャルングの株式を譲り受け、同医療保険会社への直接的な出資比率を25%から94%へと引き上げる。