ハンガリーで3日、欧州連合(EU)が主導する難民受け入れ政策を認めるか否かを問う国民投票が実施され、投票率が43.9%と成立条件の50%を下回り不成立に終わった。しかし、投票者の92%が受け入れの反対票を投じたことから、オルバン首相は「勝利」を宣言。「民意を反映した」憲法改正を実現する方針を示した。
国民投票が成立しなかったことでEUの欧州委員会には安どが走った。ただ、オルバン首相はEUによる難民受け入れ枠を拒む姿勢を強め、EUに政策変更を迫っていく考えを変えていない。アヴラモプロス欧州委員(移民・内務・市民権担当)は、ハンガリーに対し法的手段を行使する権限があることを確認したうえで、まずは話し合いによる歩み寄りを目指す方針を示している。