独シェフラーとIBM、IoTで提携

独ベアリング大手のシェフラーは4日、米IBMと戦略提携すると発表した。メカニック部品を手がけるシェフラーは、IBMの協力を受けてモノのインターネット(IoT)化を推進。自社の事業プロセスを効率化するとともに、デジタル化した製品を通して新たな顧客向けのサービスを提供していく。今月中にもデジタルプラットフォームを立ち上げてデータを活用したサービスを開始する。

シェフラーは自社製品にセンサーやソフトウエアを搭載し、自動車や風力発電タービン、鉄道車両向けに供給。センサーで得られたデータを解析し、顧客の事業をサポートしていく。自社の生産でも世界各地の工場やサプライヤーをネットでつなぎ、事業効率の改善につなげる。

IBMは昨年12月、ドイツ南部のミュンヘンにIoT部門「ワトソンIoT」の世界統括拠点を開設した。ドイツは産業化の度合いが高い上、ミュンヘンには自動車、電機、半導体など幅広い分野の製造業が集積していることから、白羽の矢を立てた。人間が用いる自然言語を理解・学習するコンピューター「ワトソン」をIoTに活用して競合に差をつける考えで、シェフラーとの提携でもワトソンを活用する。

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