西南ドイツのルートヴィヒスハーフェンとランパートハイムにあるBASFの工場で27日に爆発事故がそれぞれ起きた。これまでに1人の死亡、10人の負傷が確認されている。行方不明者もおり、被害者は増える可能性がある。
ルートヴィヒスハーフェンの事故はライン川に面した同市北部の港湾「ランデスハーフェン・ノルト」で11時30分頃に起きた。1人の死亡が確認さえたほか、6人が行方不明となっている。けが人は6人。
原因は不明。現時点でテロとの関連を示す証拠や情報はない。
同港では可燃性の液体と圧縮ガスの積み替えが行われており、BASFの原料輸送で大きな役割を担っている。同社は今回の事故を受け、ナフサから様々な化学原料を製造するスチームクラッカー2基の運転を停止した。
ランパートハイムはルートヴィヒスハーフェンの下流およそ20キロの対岸にある小都市。工場のフィルターで爆発が起き、4人が怪我をした。原因は明らかにされていない。
ルートヴィヒスハーフェンでは住民に外出を控えるとともに、ドアと窓を閉め切り、エアコンも使用しないよう呼びかけている。対岸のマンハイム市も同様の措置を取った。
ルートヴィヒスハーフェンでは2年前の10月にも高圧ガスパイプラインが爆発する事故があり2人が死亡、22人が怪我をした。