独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した独業界の8月の輸出高は前年同月比12.2%増の143億ユーロと大きく拡大した。7月は営業日数と工場夏季休業の関係で同6.6%減となり、約3年ぶりに落ち込んだが、8月の好調で十二分に相殺された格好だ。先進国(IMF基準)と新興国向けがともに2ケタ台の伸びを記録した。
先進国向けは11.8%増の92億ユーロに拡大した。ユーロ圏は9.3%増の40億ユーロで、オランダ(16.7%増の6億8,400万ユーロ)とフランス(11.8%増の8億6,400万ユーロ)が特に好調だった。イタリアは6.9%増の4億7,600万ユーロで、スペインは0.3%減の3億8,400万ユーロに落ち込んだ。ユーロ圏外では英国が15.6%増の8億6,600万ユーロと大きく伸びた。米国は4.5%増の14億ユーロだった。
新興国向けは51億ユーロで、12.9%増加した。中国が21.6%増の14億ユーロと大幅に拡大。これまで振るわなかったブラジル(44.1%増の1億3,500万ユーロ)、ロシア(13.5%増の2億6,400万ユーロ)も大きく伸びた。このほか、ルーマニア(27.3%増の2億6,500万ユーロ)、トルコ(25.2%増の3億2,000万ユーロ)、ハンガリー(23.2%増の4億4,000万ユーロ)も好調だった。
1~8月の累計の輸出高は1,170億ユーロで、前年同期を3.5%上回った。先進国向けが4.0%増の769億ユーロに拡大。新興国向けも2.6%増えて401億ユーロとなった。