自動車部品大手の独エルリングクリンガーは27日、独エンジニアリング企業ホーファー・パワートレイン・エンジニアリング・グループに戦略出資すると発表した。ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)向けのパワートレイン事業に参入する考えで、シュテファン・ヴォルフ社長は「エレクトロモビリティは軽量部品とならんでわが社の今後の支柱となる」と明言した。
ホーファー・パワートレイン・エンジニアリングに27%出資するほか、同子会社ホーファー・パワートレイン・プロダクツの資本53%を取得し子会社化する。取引金額は「千万ユーロのケタ台」。来年1月1日以降のクロージングを見込む。
ホーファーはスポーツ車・高級車向け駆動システムの有力な開発事業者で、グループの雇用規模は800人強。エルリングクリンガーは同社への戦略出資によりHV・EV用パワートレイン分野のノウハウを獲得する。