工作機械業界の7-9月期受注8%増加

独工作機械工業会(VDW)が2日発表した独業界の7-9月期(第3四半期)の新規受注高は前年同期比で8%増加した。国外が22%増と大きく伸びて全体を押し上げた格好。国内は14%減と振るわなかった。10月の工場稼働率は90.2%と、6月の86.6%から上昇しており、VDMAは「不安定な景気にもかかわらず独業界は底堅い成長軌道を保っている」との見方を示した。

受注をけん引したのは欧州ではイタリア、スペイン、フランスの南欧諸国、ユーロ圏外では米国だった。米国は特に自動車業界からの受注が大きく伸びたという。

部門別でみると、金切り盤が7%、鍛圧機械が10%の幅で増加。鍛圧機械は国内(10%増)、国外(11%増)とも2ケタ台の伸びを記録した。

1〜9月の新規受注高は前年同期比で11%増加した。国外が16%拡大。国内は2%の伸びにとどまった。鍛圧機械は国内で22%増と伸び率が大きかった。自動車産業のプレス分野の大型プロジェクトが水準を大幅に押し上げたという。鍛圧機械の国外受注は1%増だった。

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