昨年54年ぶりに本格的に復活したドイツの自動車メーカー、ボルクヴァルト・グループ(シュツットガルト)は10月26日、創業地のブレーメンに組み立て工場を建設すると発表した。来年初頭にも着工し、2018年から生産を開始する計画だ。投資額は「千万ユーロのケタ台」を予定している。
ボルクヴァルトは戦前から1961年にかけて乗用車、トラック、バスを製造していたメーカーで、ドイツ北部のブレーメンに本社を置いていた。
創業者カール・ボルクヴァルトの孫が復活させ、昨年9月のフランクフルト国際モーターショー(IAA)でオフロード車「BX7」を初公開した。同社は中国の北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)の傘下企業で、現在は同国で車両を生産。BX7をすでに1万5,000台販売した。
ブレーメン工場では半完成車とモジュールを中国から輸入して完成車へと仕上げる。雇用規模は当初50~100人。まずはBX7の電気自動車(EV)を生産する。小型SUV「BX5」のEVとプラグインハイブリッド車(PHV)も追加する計画だ。バッテリーは韓LG、モーターは独ボッシュから供給を受ける。
年産台数は当初1万台を見込む。ウルリヒ・ヴァルカー社長は、将来的には世界販売50万台も夢ではないと語った。