製造業受注3カ月ぶりに減少、9月−0.6%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した9月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.6%減となり、3カ月ぶりに落ち込んだ。9月としては大型受注が少なかったことが影響。地域別ではこれまで2カ月連続で大きく伸びていたユーロ圏(ドイツを除く)が4.5%減となり足を強く引っ張った格好だ。ユーロ圏外は2.5%増、国内は1.1%減だった。

部門別では製造業が1.6%減となり、5カ月ぶりに後退した。ユーロ圏が6.3%減と大きく低下。国内も1.9%落ち込んだ。ユーロ圏外は1.2%増加した。

中間財は0.5%拡大した。ユーロ圏が3.1%減となったものの、ユーロ圏外が6.4%増加。国内も0.6%伸びた。

消費財は0.5%増。内訳はユーロ圏外が2.0%増、国内が0.2%増、ユーロ圏が0.3%減だった。

製造業新規受注を特殊・個別要因による数値のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、7-9月期(第3四半期)は前期比で実質0.5%増加した。国外が2.4%増加して全体をけん引。国内は2.1%落ち込んだ。経済省は第3四半期の受注がやや増加したことを受けて、製造業の第4四半期の景気はやや活気づくとの見方を示した。

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