アディダス―米子会社リーボックをスリム化―

スポーツ用品大手の独アディダス(ヘアツォーゲンアウラハ)は3日の決算発表で、米子会社リーボックのスリム化方針を明らかにした。グループの利益を圧迫している同子会社を立て直すことが狙いで、人員削減と店舗事業の縮小を柱としている。

ボストンにあるリーボック本社の社員数を現在の950人から650人に削減する。削減対象となる300人のうち150人はポートランドにあるアディダスの米国事業統括拠点に移籍。残り150人は整理する。

リーボックの直販店も半分に減らし、代わりに卸売事業者向けの販売事業を強化する。

2016年7-9月期(第3四半期)の売上高は54億1,300万ユーロで、前年同期を13.8%上回った。主力の「アディダス」ブランドが15.8%増の40億700万ユーロと好調で、全体をけん引。「リーボック」は3.6%増の4億7,600万ユーロと小幅な伸びにとどまった。

地域別では日本が42.4%増の2億6,400万ユーロと急拡大。北米(19.5%増の9億2,7000万ユーロ)、中国(18.9%増の8億2,200万ユーロ)、中東・アフリカ・その他のアジア(17.8%増の7億9,400万ユーロ)、西欧(10.9%増の14億400万ユーロ)も2ケタ台の伸びを記録した。

営業利益は11.5%増の5億6,300万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の10.6%から10.4%へと低下した。純利益は24.2%増の3億8,600万ユーロだった。

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