ドイツの農家の53%がデジタル技術を利用していることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。「計画中」と「検討中」もそれぞれ6%、24%に達しており、農業のデジタル化は今後、一段と進みそうだ。デジタル化を「チャンス」とする回答は66%で、「リスク」の13%を大きく上回った。
利用率の最も高いデジタル機器は「 自動給餌システム」で51%に上った。「ハイテク農機」も39%と多い。ロボットは8%、無人機は4%だった。
農業のデジタル化を進めるうえで障害となる要因に関しては「投資コストが高い」との回答が最も多く、64%に達した。これに「IT・データセキュリティ上の懸念」(42%)、「ネット接続環境が悪い」(39%)、「データの自己管理権(データソブランティー)喪失の懸念」(30%)が続いた。
「業務上のデータを外部に提供する考えはありますか」との質問では84%が「はい」と回答した。外部に提供する際の条件としては「事務仕事が減る」との回答が最も多く60%に上った。2位は「同業者のデータと匿名で比較できる」(59%)、3位は「研究プロジェクトの役に立つ」(48%)だった。