独自動車大手のダイムラーは3日、「メルセデスベンツ」をブランドとする定置用蓄電池を販売する米子会社(Mercedes-Benz Energy Americas, LLC)を設立したと発表した。2017年春から米国市場において家庭向けの蓄電池販売を開始し、さらに同年中にオフィス向けや産業用などのより大型の蓄電池も投入する予定。製品は車載用リチウムイオン電池を生産するダイムラーの100%子会社であるドイッチェ・アキュモーティヴが供給する。
ダイムラーは2015年、ドイッチェ・アキュモーティヴが定置用蓄電池市場に参入すると発表。今年6月には、蓄電池の世界展開に向け、新たに定置用蓄電池の専門子会社メルセデス・ベンツ・エナジーを設立した。米子会社の設立は海外展開の第一弾となる。
家庭向けの蓄電池は、1つのモジュールの電気容量が2.5kWhで、最大8モジュール(20kWh)まで増設ができるようになっている。