独高級車大手のBMWグループは4日、2016年第3四半期(7-9月)の自動車出荷台数(BMW、MINI、ロールスロイス)が前年同期比7.1%増の58万3,499台となり、第3四半期では過去最高を記録したと発表した。
BMWグループの第3四半期の売上高は、前年同期比4.6%増の233億6,200万ユーロに拡大した。営業利益(EBIT)は1.1%増の23億8,000万ユーロ、最終利益も15.3%増の18億2,100万ユーロとなった。
■ 自動車部門は減益、将来プロジェクトへの投資で
自動車部門に限定した第3四半期の売上高は2.8%増の215億6,400万ユーロ。営業利益(EBIT)は、戦略「ナンバーワン・ネクスト」を実現するための将来プロジェクトへの投資が増えたため、3.9%減の18億3,700万ユーロの減益となった。ただ、EBITベースの売上高利益率は8.5%(前年同期:9.1%)と、自動車部門の目標である8~10%を達成した。また、税引き前利益は10.0%増の20億3,000万ユーロとなった。
■ 2016年通期、増収増益を予想
BMWグループは2016年通期について、出荷台数と税引前利益は前年実績をやや上回り、いずれも過去最高を更新すると見込んでいる。自動車部門でも売上高が前年をやや上回り、EBITベースの売上高利益率で目標の8~10%を確保できるとの見通しを示した。