独連立与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)の首脳は14日、SPDのフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相を次期大統領候補とすることで合意した。3党は大統領選挙で過半数票を確保していることから、2月12日の選挙で同外相が大統領に選出されることは確実となった。
ヨアヒム・ガウク現大統領は6月、次期大統領選挙に出馬しないことを明らかにした。76歳と高齢であり、次期任期をしっかり全うできない恐れがあると判断したためだ。
SPDのジグマール・ガブリエル党首(経済相兼副首相)はこれを受け、シュタインマイヤー外相を次期大統領候補として推薦した。同外相は現在、世論調査で最も高い支持を受ける政治家であり、他の政党が強力な対抗馬を擁立するのは難しいと計算してのことだ。
最大勢力のCDUとCSU(国会で統一会派を形成する姉妹政党)は独自候補の擁立を目指したが、調整はすべて不調に終わり、シュタインマイヤー候補を支持せざるを得なくなった。
同候補は大統領就任に伴い外相を辞任することになる。後継者は未定。メディア報道では欧州議会のマルティン・シュルツ議長(SPD)が有力候補と目されている。