ミュンヘン再保険―利益予測引き上げ―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険は9日の決算発表で2016年12月期の純利益見通しを引き上げた。1-9月期の同利益が20億8,900万ユーロに達し12月期の従来予測(23億ユーロ)に近い水準へと達したためで、「23億ユーロを大幅に上回る」へと上方修正した。保険金の支払準備金取り崩しもプラスに働いた。

7-9月期(第3四半期)の純利益は6億8,500万ユーロで、前年同期を31.8%上回った。

営業利益は75.0%増の10億1,400万ユーロ。資金運用が好調だったほか、大型自然災害が比較的少なかったことを背景に主力の再保険部門で同利益が104.7%増の8億7,000万ユーロへと倍増したことが大きい。事業再編中の元受部門エルゴは29.1%減の8,000万ユーロと振るわなかった。

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