独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは14日、中国同業の第一汽車との提携を強化することで合意したと発表した。電気駆動車を同国で共同生産するほか、移動・デジタルサービスの合弁会社を設立する。
アウディはVWと第一汽車の合弁である一汽大衆汽車を通じて、今後5年間で電気駆動車「e-トロン」の5モデルを生産する。これらには走行距離500キロメートル超の電気自動車(EV)も含まれる。第一弾として年内にもプラグインハイブリッド車「A6 L e-トロン」を製造する。
アウディはまた、VWと提携している上海汽車との提携に向けた協議を開始したことも明らかにした。詳細は不明だが、上海汽車によるとアウディ車の合弁生産について話し合うという。
アウディは中国の高級車市場で1位の地位を保っているものの、BMW、メルセデスに追い上げられていることから、現地の上海汽車とも提携し、トップの座を堅持することを目指す。