BMW―中国地図サービス大手との提携解消―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)が中国の地図サービス大手、百度(バイドゥ)との事業提携を解消した。独経済誌『ヴィルトシャフツボッヘ』が両社への問い合わせをもとに報じた。解消の理由は明らかにされていないが、消息筋は「見解の相違が埋まらなかったため」と説明している。

BMWは自動運転システム事業を中国で展開するために百度と今年初に提携。提携期間は3年を予定していたが、11カ月で終止符を打つことになった。

BMWは中国以外では競合ダイムラー、アウディとの合弁会社ヒアを通して地図サービス事業を展開している。中国では外資による地図サービス事業が禁止されていることから、百度と提携した。

BMWの広報担当者は「中国で引き続き自動運転システムに取り組みたい」と述べていることから、同社は新たな現地提携先を模索するとみられる。最高レベルの自動運転を実現するためには高精細な地図情報が必要となる。

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