ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した10月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%増(暫定値)となり、2カ月ぶりに好転した。建設業が1.7%伸びて全体をけん引。製造業も0.1%増加した。エネルギー業は0.5%落ち込んだ。
製造業では投資財の伸び率が最も大きく0.5%に上った。消費財は0.1%増で、中間財は0.5%減少した。
特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較を見ると、9〜10月は前の期を7〜8月を0.3%上回った。建設業が0.4%増加。製造業は中間財が0.6%増、投資財が0.2%増、消費財が0.1%減だった。
経済省は10月の製造業受注が大きく伸びたほか、世界の景気がやや改善し、景況感も明るさを増していることを指摘。独鉱工業の景気は今後、緩やかながら勢いを増すとの見方を示した。