日立がトルコ販社を子会社化、ヘルスケア事業を強化

日立製作所は9日、トルコで医療機器販売・サービスを手がけるクルト・アンド・クルトの株式75%を取得し、連結子会社化することで合意したと発表した。同国と周辺地域におけるヘルスケア事業の拡大が狙いで、画像診断の運営サービス事業などを強化する。来年春の手続き完了を見込む。

日立はヘルスケア分野を主力事業のひとつと位置付け、販売網の強化を通じてグローバル化を進めている。クルトは30年以上にわたって日立の画像診断装置の販売を手がけており、国内と中央アジア諸国に販路を持つ。同社は1977年の設立で、資本金は1,500万リラ(約410万ユーロ)。142人を雇用する。

トルコは人口に占める若年層の比率が高く、堅調な経済成長が見込まれることから、大病院建設などの大型案件が計画されている。日立はクルト社をヘルスケア事業で5番目の海外中核拠点として機能させ、同国と周辺諸国の需要を取り込む方針だ。

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