ドイツ連邦統計局は13日、11月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.8%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率をみると、前年同月比は1.2%で前月から0.1ポイント上昇。前月比は0.1%で変動がなかった。
エネルギー価格の下落幅は7月の7.0%を直近のピークに縮小が続き10月は1.4%まで狭まったものの、11月は2.7%と拡大に転じた。暖房用灯油が6.7%、天然ガスが4.1%の幅で下落。自動車燃料も2.2%下がった。電力は1.0%上昇している。
エネルギー以外では娯楽家電(-4.4%)、パック旅行(-4.1%)、航空券(-2.0%)、電気通信サービス(-1.3%)などで前年同月を下回った。
食料品は1.2%上昇。上げ幅はバター(26.0%)で特に大きく、卵と板チョコもそれぞれ9.0%、6.0%高くなった。
このほか保険商品が2.7%、自動車が1.7%上昇した。