ルフトハンザがLCC部門の機材数を2倍に

独航空大手ルフトハンザが格安航空部門ユーロウイングスの機材数を大幅に拡大する。買収予定の同業ブリュッセル航空をユーロウイング傘下に組み込むほか、競合エア・ベルリンから機材をリース。運航機材数を現在の約90機から2倍弱へと増やし、LCC大手のライアンエア、イージージェットに対抗する。

ルフトハンザは15日、ブリュッセル航空の資本55%を取得し、来年1月から完全子会社化することを明らかにした。2018年からはユーロウイングスに編入する。ブリュッセル航空は短・中距離機42機、長距離機9機を運行していることから、ユーロウイングスの機材はこれにより51機、増えることになる。ブリュッセル航空のブランド名は存続させる。

ルフトハンザは16日には、エア・ベルリンから機材38機をウェット・リース方式(機材だけでなく乗務員、整備、保険契約を含めて全面的に貸し出すタイプのリース)で借り受けることで合意したと発表した。契約期間は6年で、当局の承認をへて来年2月に発効する見通し。

エア・ベルリンから借り受ける機材のうち33機をユーロウイングスに割り当てる。残り5機は墺子会社オーストリア航空が利用する。

ルフトハンザはエア・ベルリンの筆頭株主である中東エティハド航空とコードシェア便の共同運航契約を締結したことも明らかにした。対象となるのはアブダビ(アラブ首長国連邦)〜フランクフルト、アブダビ〜ミュンヘン、フランクフルト〜リオデジャネイロ(ブラジル)、フランクフルト〜ボゴタ(コロンビア)の4路線。同契約は当局の承認を経て来年1月に発効する見通しだ。

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