フランス郵政公社傘下の独DPDグループは15日、ドローン(無人機)を用いた小包の定期配達サービスをフランスで開始すると発表した。ドローンによる定期配達は世界初。仏民間航空総局(DGAC)から許可を得たことから、まずは同国南部のプロバンス地方でサービスを行う。
マルセイユ近郊のサン・マクシマン・ラ・サント・ボームから、スタートアップ企業が多いプリエールへと週に一度、ドローンで小包を配達する。配達区間の距離は約15キロ。最高速度は時速30キロで、最大3キロの荷物を輸送できる。ドローンはコントロールセンターの監視の下で完全自動飛行する。
DPDはドローン配達を自動車などによる既存の配達を補完するものと位置づけており、交通の便の悪い僻地や山岳・島嶼部でのサービスを念頭に置いている。