製造業受注、11月は反動で2.5%減に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した2016年11月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を2.5%下回った。同5.0%増となった前月の反動が出た格好。大型受注が少なかったことが響いた。

部門別では投資財が4.8%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)が8.6%後退。国内とユーロ圏外もそれぞれ4.7%、2.9%縮小した。

中間財は0.5%増加した。ユーロ圏が7.5%増加したことが大きい。国内は1.6%減、ユーロ圏外は1.3%減だった。

消費財も1.5%伸びた。ユーロ圏外と国内が各5.7%、2.3%増加。ユーロ圏は4.6%落ち込んだ。

製造業新規受注全体を地域別でみると、国内は2.8%減、ユーロ圏は2.7%減、ユーロ圏は2.0%減だった。

特殊要因による数値のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、10~11月は前の期の8~9月を3.5%上回った。ユーロ圏外が6.4%、国内が3.7%の幅で増加。ユーロ圏(1.3%減)の不振が相殺された。経済省は受注が全般的に大きく伸びていることを踏まえ、「製造業の景気は寒候期(10~3月)に加速する」との見方を示した。

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