カーシェア促進法案を閣議決定

ドイツ政府は12月21日の閣議で、カーシェアリングの普及促進に向けた法案を了承した。カーシェアは環境改善や渋滞緩和に寄与することから、政府は各自治体がカーシェア促進策を実施するための枠組みを同法案で策定した。議会の承認を経て9月1日付で施行する考えだ。

政府は自治体がそれぞれの交通事情に見合った支援策を実施できるようにする考えで、法案にはカーシェア車両の駐車料金を無料化ないし軽減することや、特定の場所で車両の借受・返却を行う「ステーション型」カーシェア事業者に駐車スペースを提供するなどの措置が盛り込まれている。自治体は例えば駅の隣接地にカーシェア専用駐車スペースを設置したうえで、利用事業者を入札で決定することができる。その際に電気自動車(EV)やハイブリッド車を利用する事業者を優先することも可能だ。

ドイツのカーシェア人口は2016年初頭時点で126万人に上った。シェア車両数は1万6,100台で、1台を78人で共有する計算となる。

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