カード決済のコンカルディスを投資会社が買収

独カード決済サービス最大手コンカルディスは13日、投資大手のベイン・キャピタルとアドベントが同社を完全買収することで合意したと発表した。取引金額は非公開。メディア報道によると約7億ユーロに上るもようだ。売却手続きは独金融監督庁、独連邦銀行(中銀)を含む監督官庁の承認を経て完了する。

コンカルディスは約40の民間銀行、貯蓄銀行、信用組合が出資する企業。2016年の決済件数は3億6,000万件強で、取扱高は前年比19.1%増の419億ユーロに拡大した。

同社ではこれまで、出資者である民間銀行と貯蓄銀行の利害調整が難しく、意思決定に時間がかかる難点があった。今後はそうした問題がなくなる見通しで、マルクス・モーゼン社長は今回の取引に歓迎の意を示した。

ベイン・キャピタルとアドベントは決済サービス分野で豊富なノウハウを持っている。今後はオーストリアとスイスで買収を実施してコンカルディスの事業規模を拡大。オンライン・モバイル決済事業も強化していく。

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