独最大手銀行のドイツ銀行(フランクフルト)が2日発表した2016年12月通期決算の最終損益は、13億5,600万ユーロの赤字だった。米国での住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題をめぐる72億ドルの制裁金支払いなどのため、10~12月期に16億ユーロの引当金を計上したこが大きく響いた。赤字は2期連続。15年12月期の赤字は67億7,200万ユーロだった。
同行は本業も超低金利などの影響で振るわず、総収入が10%減の300億1,400万ユーロに後退。さらに不良債権の引当金が45%増の約14億ユーロに膨らみ、収益を圧迫した。