仏PSA、インドでの自動車生産を再開

仏自動車大手のPSAグループは25日、インドの財閥CKビルラ・グループと組み、同国で自動車、パワートレインの生産を開始すると発表した。20年ぶりにインドでの生産を再開することになる。初期投資額は1億ユーロに上る。

PSAはCKビルラ傘下のヒンドゥスタン・モーターズ・ファイナンス・コーポレーション(HMFCL)と設立する合弁会社を通じて、南部タミルナド州に完成車工場を開設し、2020年までに生産を開始する。当初の年産能力は10万台。

さらに同社は、ビルラ傘下の自動車部品会社AVTECと折半出資の合弁会社を設立し、エンジンなどパワートレインを生産する。

PSAは1990年代に現地企業プレミア・オートモービルズと組んでインドに進出し、乗用車の生産を行っていたが、販売低迷などで97年に合弁を解消し、撤退していた。しかし、欧州市場に依存する体質を改善するため、新興市場進出の強化を盛り込んだ中期の成長戦略「プッシュ・ツー・パス」を16年4月に発表。同戦略に沿って、自動車市場が急成長を続けるインドでの生産再開を決めた。

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