積層造形(AM)技術(3Dプリンタ)に関するドイツの共同研究プロジェクト。AM技術と従来の射出成形などの生産技術を組み合わせる形で、AM技術を量産プロセスに活用する可能性を研究する。
同プロジェクトには、パーダーボルン大学、カールスルーエ工科大学(KIT)、独電機大手のシーメンスなどが参加している。実施期間は2017年1月1日~2019年12月31日までの3年で、プロジェクト予算は総額450万ユーロ。うち、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は250万ユーロを支援している。
AM技術は、従来の製造技術では難しい複雑な構造の部品を生産することができるなどの利点がある一方、生産コストが高く、生産工程に改善の余地が多いなどの問題から、量産工程にはまだほとんど導入されていない。
同プロジェクトでは、ガスタービンの部品など、プロジェクトに参加している企業の部品を分析し、量産工程にAM技術を活用するとともに、生産コストを抑える可能性を研究する。