VWが黒字転換、排ガス不正の引当金は60%減少

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が24日発表した2016年12月期決算の最終損益は51億4,400万ユーロの黒字となり、前期の赤字(15億8,200万ユーロ)から大幅に改善した。ディーゼル車排ガス不正問題に伴う引当金が60%減の64億ユーロへと縮小したことが大きい。同問題に伴う引当金の総額は前期の162億ユーロから226億ユーロへと膨らんだ。

営業損益も前期の赤字(40億6,900万ユーロ)から71億300万ユーロの黒字へと好転。売上高は1.9%増の2,172億6,700万ユーロで、売上高営業利益率は前期のマイナス1.9%からプラス3.3%へと改善した。

特別要因を除いた営業利益は14.0%増の146億2,300万ユーロで、過去最高を記録した。特別要因の総額は75億2,000万ユーロで、排ガス不正問題(64億ユーロ)はその大部分を占めた。

17年12月期は売上高で最大4%増、売上高営業利益率で6〜7%を見込む。

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