化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が2月23日発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT、調整済み)は前期比8.5%増の31億7,200万ユーロとなり、初めて30億ユーロを突破した。3部門すべてで増益を確保。洗剤部門は2ケタ台の伸びを記録した。
売上高は3.5%増の187億1,400万ユーロで、こちらも過去最高を更新した。昨年は米洗剤大手サン・プロダクツの買収で水準が押し上げられており、買収・売却と為替の影響を除いた実質の増収率は3.1%だった。サン・プロダクツの買収手続きは9月に完了しており、ヘンケルの売上高はこれにより4億7,500万ユーロ増加した。
純利益は6.9%増の20億5,300万ユーロだった。
17年12月期は実質ベースの売上高で2~4%増、EBIT(同)で17%以上の増加を見込む。