独建設業全国連盟(HDB)が2月24日発表した独業界の2016年の売上高は1,070億ユーロとなり、前年比で6.3%増加した。すべての部門で増収を確保。特に住宅が好調だった。
住宅部門の売上高は400億ユーロで、前年を8.5%上回った。低金利のほか、大都市圏で賃貸住宅の需要が拡大していることが大きい。
公共建設部門も6.4%増の300億ユーロと好調だった。国が投資予算を引き上げたことが反映された格好。国の道路建設投資は昨年10%増加した。
商工業施設部門は3.9%増の374億ユーロだった。
建設業界の16年の新規受注高(従業員20人以上の企業のデータ)は14.6%増加した。3部門すべてで2ケタ台の伸びを記録。住宅は17.0%、公共建設は16.3%、商工業施設は11.9%増加した。
受注残が多いことから、HDEは今年も売上成長率が5%に達すると予想している。部門別では住宅で7%、公共建設で5%、商工業施設で3%を見込む。