ドイツテレコムが純減益に、BT株価の下落で減損

電気通信大手のドイツテレコムが2日発表した2016年12月期決算の純利益は前期比17.8%減の26億7,500万ユーロへと落ち込んだ。英同業BTグループの株価低下と、英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う同国通貨ポンドの下落を受けて、保有するBT株12%で減損損失22億ユーロを計上したことが響いた。

本業のもうけを示す営業利益(EBITDA、調整済み)は214億2,000万ユーロで、7.6%増加した。米国で展開する移動通信事業が好調だったためで、売上高も5.6%増の730億9,500万ユーロに拡大。本国ドイツや欧州事業の不振が相殺された。売上高に占める国外事業の割合は前期の63.8%から66.3%へと2.5ポイント上昇した。

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