独エーオンから分離する形で設立された在来型発電大手のユニパーは5日、シベリア西部ユジノ・ルスコエガス田の権益を墺エネルギー大手のMOVに売却することで合意したと発表した。石油・ガスの開発は中核事業でなくなったため、保有する同ガス田の権益(24.99%)を1月1日にさかのぼってすべて譲渡する。取引金額は17億4,900万ユーロで、債務の圧縮に充てる考えだ。ロシア当局の審査を経て売却手続きが年内に完了すると見込んでいる。
同ガス田はロシア最大級で、年250億立法メートルを生産している。同国国営ガスプロムが50%プラス2株を出資。ユニパーと独化学大手BASFがそれぞれ25%マイナス1株を保有している。