ライアンエア―フランクフルト発着便を大幅拡大―

アイルランドの格安航空(LCC)大手ライアンエア(ダブリン)は2月28日、フランクフルト国際空港発着便を拡充すると発表した。同社は今月下旬に同空港の利用を開始する予定だが、来年10月から機材と目的地をともに大きく増やして需要を取り込む考えだ。

ライアンエアはフランクフルト国際空港にボーイング737-800型機2機を駐機し、28日からスペインとポルトガルの観光地向けの便を運行する。具体的にはパルマ・デ・マヨルカ、アリカンテ、マラガ(以上スペイン)、ファロ(ポルトガル)の計4カ所向けのフライトを提供する。

10月に始まる冬シーズンには運用機材を7機に拡大。アテネ、バルセロナ、リスボン、ロンドン、ミラノなど目的地を新たに20カ所追加する。観光客のほか、ビジネス客も取り込んでいく。

独最大手のルフトハンザは自らのハブ空港であるフランクフルトへのライアンエアの進出に危機感を持っており、傘下のLCCユーロウイングスを同空港に投入する予定。ただ、ユーロウイングスのフランクフルト発着便はスタートが2018年夏季シーズンであるため、ライアンエアはその間に路線数を増やしLCC競争で優位に立つ考えのようだ。

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