ドイツ連邦統計局が10日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比5.0%増となり、5年半ぶり(2011年8月以来)の大きな伸びを記録した。前年同月を上回るのは5カ月連続。石炭・石油製品が20.7%増となり、上昇率が強く押し上げられた格好だ。このほか、スクラップ・リサイクル材料(+32.0%)、家畜・ペットなどの動物(+14.9%)、鉱石・金属(+14.2%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+7.1%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(+5.5%)も上げ幅が大きかった。果物・野菜・じゃがいもは4.8%増だった。
2月の卸売物価指数は前月比でも0.5%増となり、6カ月連続で上昇した。南欧の悪天候で農作物の収穫が悪化したことから、果物・野菜・じゃがいもで上げ幅が5.8%と特に大きかった。鉱石・金属は1.4%上昇。石炭・石油製品は0.3%低下した。