自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が17日発表した2月のグループ販売台数は前年同月比0.9%減の68万6,900台となり、前月に引き続き縮小した。足元の西欧(4.0%減の25万1,700台)と国別の最大市場である中国(1.9%減の22万3,000台)が振るわず、全体が押し下げられた格好。1〜2月の累計は150万700台で、前年同期を2.6%下回った。
西欧以外の2月の販売台数をみると、北米は8.0%増の6万7,300台へと拡大した。主力の米国が13.3%増の4万2,800台と好調だったことが大きい。南米も4.1%増えて3万5,400台となった。中東欧は11.6%増の5万5,500台(ロシア6.3%増の1万3,100台)。アジア・太平洋は中国の不振が響いて1.9%減の24万8,400台へと落ち込んだ。
ブランド別では主力のVWブランド乗用車が2.6%減の38万4,100台と振るわず、アウディも1.1%減の12万5,100台へと落ち込んだ。VWブランド乗用車は西欧、アウディは中国が大きな足かせとなった。その他の主要な乗用車ブランドはすべて増加し、セアトは増加率が前月に引き続き10%台に上った。
商用車ではMANとスカニアがともに7%台の伸びを記録した。前月に好調だったVWブランド商用車は6.4%減の3万3,300台へと落ち込んだ。