ドイツ連邦統計局が20日発表した2月の生産者物価指数は前年同月比3.1増となり、5年2カ月来(2011年12月以来)の大きな伸びを記録した。同物価の上昇は4カ月連続。エネルギーが5.4%高くなり、全体が強く押し上げられた格好で、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が2.2%だった。
エネルギーで上昇率が特に大きかったのは石油製品で、22.7%を記録。暖房用灯油では52.5%に達した。軽油は21.2%、ガソリンは15.0%だった。
電力は同9.6%。特別契約顧客向けが10.6%と2ケタ台の伸びとなったのに対し、一般世帯向けは1.3%にとどまった。
天然ガスは7.5%低下した。産業用は下落幅が1.7%だった。
中間財は3.3%上昇した。金属の上げ幅が12.2%と大きく、鉄筋と圧延鋼はそれぞれ24.4%、17.6%に達した。化学基礎原料も4.8%上昇し、2カ月連続で高くなった。
非耐久消費財は2.3%の上昇で、食料品は同3.6%に上った。特にバター(上昇率44.7%)、砂糖(同11.3%)、家禽を除く食肉(7.5%)、コーヒー(5.3%)で上げ幅が大きかった。
耐久消費財と投資財はそれぞれ1.1%、0.9%の上昇だった。
2月の生産者物価は前月比でも0.2%上昇した。エネルギーは0.2%下落しており、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.3%だった。