ロイズ保険組合がブリュッセルに拠点開設、英のEU離脱に対応

世界最大級の保険引受組合である英ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)は3月30日、ベルギーのブリュッセルに拠点を開設すると発表した。英国がEUを離脱した後もEU域内での業務を継続できるようにするのが目的。2019年1月の業務開始を予定している。

EUでは金融や保険会社などが加盟国のうち1カ国で認可を取得すれば、域内全域で活動することができる「パスポート制度」が導入されている。ロイズは英国の離脱によって同制度を利用できなくなる可能性があることから、ブリュッセルにEU事業を統括する子会社を設立することを決めた。これによって今後も他のEU加盟国と、欧州経済領域(EEA)に加わるノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドから保険契約を引き受けることが可能となる。

ロイズはEU統括会社の設立について、ルクセンブルクやアイルランドのダブリンなども候補地としていたが、EU本部があり、規制の枠組みが整っているブリュッセルを最終的に選んだ。

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