仏ダノンが米オーガニックヨーグルト事業売却へ、ホワイトウェーブ買収承認に向け

仏食品大手ダノンは3月31日、米国で展開するオーガニックヨーグルト事業のストーニーフィールドを売却する方針を明らかにした。ダノンはオーガニック食品の米ホワイトウェーブ・フーズを買収することで合意しているが、米司法省は計画を承認する条件として一部資産の売却を求めている。ダノンは成長が見込めるホワイトウェーブの買収を早期に実現するため、事業分野が重複するストーニーフィールドの売却を決めた。

ダノンは昨年7月、ホワイトウェーブを104億ドルで買収すると発表した。債務を含めると買収額は125億ドルに上り、ダノンにとって過去10年で最大規模の買収となる。乳製品の「ホライゾン」やヨーグルトの「ワラビー」などを展開するホワイトウェーブの買収が実現すると、ダノンの米国事業は2倍に拡大し、特に富裕層向けの事業が大幅に強化される。

ダノンのファベール最高経営責任者(CEO)は2月、第1四半期末までにホワイトウェーブの買収を完了したい考えを示していた。

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