CATL―欧州事業を強化―

中国のリチウムイオン電池大手コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)はこのほど、ドイツのベルリンとミュンヘンに新たな拠点を開設した。独業界紙『オートモビルボッヘ』が3月29日付で報じたもので、現地の研究・開発部門とマーケティング・販売機能を強化する。

CATLは欧州では、2011年にBMWのハイブリッドSUV「X1 xDrive25Le」に製品を出荷した実績がある。また、今年3月のジュネーブモーターショーでは、仏自動車大手PSAグループのジレ・ル・ボルニュ副社長がロイター通信に対し、2019年に発売予定のハイブリッド車「DS7クロスバック」に搭載する電池を、韓国LGとCATLから調達すると明らかにした。

CATLは今年1月末には、フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブと電気自動車事業で戦略・資本提携すると発表した。CATLがヴァルメットに22%を出資するほか、両社は、電気駆動システムのエンジニアリングサービス、電気自動車およびハイブリッド車用のバッテリーパックの販売などで協力する。

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