ワイヤーハーネス大手の独レオニが3月23日に発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比48.4%減の7,810万ユーロと大きく落ち込んだものの、当初予想の6,500万ユーロを上回った。リストラや詐欺被害などの特殊要因を除くEBITは11.6%増の1億6,020ユーロだった。
売上高は1.6%減の44億3,000万ユーロにとどまった。「ワイリングシステムズ」と「ワイヤー・アンド・ケーブルソリューション」部門が好調だったものの、銅価格と為替相場の変動の影響を受け、前期実績にはわずかに届かなかった。
レオニのディーター・ベレ社長は決算発表会で16年を振り返り、極めて大きな負担がのしかかる年だったと語った。一方で事業展開には満足感を示し、17年の売上高で5%増の46億ユーロを見込んでいる、とした。中期的に年4~5%の売上成長を目指している。