独自動車大手のダイムラーでは、メルセデスベンツのトラック部門が人員削減による大幅なコスト削減について労使合意したもようだ。ドイツ、ブラジル、トルコの非生産部門が対象となり、生産部門は対象外となる。10日付の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』などが報じた。
『フランクフルターアルゲマイネ』紙が消息筋から得た情報によると、最大2,000人を削減する予定。ダイムラーの広報担当者は同紙の取材に対し、削減規模の目標は定めていない、とコメントしている。
メルセデスベンツのトラック部門では、世界の従業員数2万6,000人のうち、生産部門が1万1,000人。管理、開発、販売などの間接部門は1万5,000人を抱えており、固定費の負担が重くなっているという。
ダイムラーは2020年末まで経営上の理由による解雇を実施しないことで合意しているため、希望退職、配置転換、早期退職、自然減や年配社員向けのパートタイム制度の導入などにより人員を削減する。希望退職などに対する補償プログラムは5月初めから開始する。