自動車部品大手の独ボッシュは19日、高精細地図の分野で中国企業3社と提携すると発表した。中国は自動運転の有力な市場になると予想されることから、現地勢と手を組んで自動運転実現の前提となる高精細地図を作成していく。
検索エンジン大手の百度(バイドゥ)、地図サービスの高徳地図(AutoNavi)、四維図新(NavInfo)と協働する。車両に搭載したボッシュ製のレーダー・ビデオセンサーをリアルタイムな地図作成に反映させていく計画で、年内にもソリューションを発表する予定だ。
ボッシュと百度はジープ「チェロキー」をベースに部分自動運転車を作成し、中国の公道で走行試験を実施する。ボッシュが走行試験を行うのはドイツ、米国、日本に次いで4カ国目。
ボッシュが実施した国際アンケート調査によると、自動運転の速やかな導入に賛成する消費者は中国で74%に達し、ドイツ(同33%)、米国(31%)を大幅に上回った。中国は世界最大の自動車生産・販売国であることもあり、同社は自動運転技術の有望な市場と見込んでいる。